わたしをさらった王子様


第15話:芽生え


聖に守られ、生活するひみりは
聖のことを深く愛していった。
聖の包容力はひみりには、心地好く、素の自分でいられる。
ひみりが、欲しいものは、ブランド衣料でもブランドバックでもない。聖の富でもない。聖の名声でもない。ドライバーとしての評価でもない。素の聖彰彦という男性である。
聖は、ブランドバックでもブランド衣料でも買ってやると何回かデパートのブティックでひみりにいったが、ひみりは断り、その変わりに聖に「結婚したいです。」聖は、「ひみりちゃんが結婚するのは決まっているだろ?ひみりちゃん?」
ブランド衣料を聖はひみりに合うものを買ってひみりに言った。「こういう服きろ。ひみりちゃんは美少女なんだから。よーし、ひみりちゃん早く。」
「聖さん?」「その聖さん、って呼ぶな!下の名前で呼べよ。」「聖さん。」「あきひことか?あきひこさんとか呼んでよっ。」「聖さんは嫌ですか?」「嫁さんになったら聖さんって呼ぶ?ひみりも聖さんだよ。」「…そうだった。」
聖はむくれた。ひみりはむくれた聖に向かって「あきひこさん。」聖、「ヨクデキマシタ。」聖がひみりの頭を撫でた。ひみりはドキドキする。そうだ、ひみりの為に、好きなモノ買ってやるよ!
「わたしは聖さんが」「あきひこさんだろ?ひみりいい加減怒る。」「あきひこさん。」「ひみりに似合う服や靴やバック、メイクアップ用品、買うぞ。」
聖がひみりに似合うと思う服を約20枚、ブランド下着やネグリジェ、メイクアップ用品、フレグランス、ブランドでセミオーダー
靴は服に合わせて、バックもだ。聖は婚約指輪を「まず、この店の買うよ。」
ダイヤモンドがたくさん。ひみりと離れないように腕輪つけよう。ひみり、この腕輪つけてやる。ひみり、「きれい!ダイヤモンドの腕輪ね。」「結婚しよう。もう待てない。ひみりは頷いた。


第16話へ

第14話へ

目次に戻る
TOPに戻る
ISM Inc.