わたしをさらった王子様


第3話:聖さんと


「早いわね。あがって」
「聖さんは?」
「おまちかねよ!さあ。」
ひみりはゆっくりと居間へと向かう。ドアが開く。
「はじめまして。君がひみりちゃん?」

聖さんだ。
本物の聖彰彦だ。憧れのドライバーさんだ。きゃあ。きゃあ。
「さあ、ひみりちゃん入って」
聖彰彦。
わたしの初恋のひと。
ひみりは聖を正視出来ない。
友巳が
「ひみりちゃんの王子様ですもんね。」
「王子様?誰が王子様なんだい?」
「ひみりの王子様は聖さんなんだよ。」
「アハハ。ひみりちゃんこっちへ。」
ひみりはヨタヨタ。聖彰彦の端正な顔、引き締まった体。
聖彰彦の腕とセクシーな声も、ひみりには刺激的だった!
ひみりと聖はこのときにお互いに惹かれていたのだった。


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