「四つ葉のクローバー」


第2話:「悲しみ」


徹と別れてから、しばらくの間、新たな恋に踏み出せなかった。
私は今まで、何人もの男子と付き合ってきた。だけど、いつも“遊び”で終わっていた。
本気で好きになったのは、徹が初めてだった。やっと、本物の愛を見つけたと思った。
でも、その徹にさえも…。
「こんなに、好きなのに…」

下校の途中に、3年の女子と手を繋いで帰る徹を見た。
「徹…笑ってる…」
徹と新しい彼女が仲良くしているのを見て、無性に泣きたくなった。
私は走って帰った。


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