「四つ葉のクローバー」


第5話:「ありがとう」


2日後…。私は拾ったシャーペンを持って、塾へと向かった。まだ、彼は来てないみたいだ。
しばらくして、あの少年が現れた。
「あ、今日も隣、いいかな?」
「はい。どうぞ」
私は緑色のシャーペンを取り出した。
「あの…これ、貴方のじゃないですか?この前、ここで拾ったんですけど…」
そう言ってシャーペンを差し出すと、少年は目を輝かせた。
「あっ!探してたんだ。ありがとう」
「いえ…どういたしまして」
少年の笑顔はとても優しかった。


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