「四つ葉のクローバー」


第9話:「大切な人」


私たち2人は、四つ葉のクローバーを探し始めた。
「こんなこと、美奈に話したら、気を悪くするかもしれないけど…」
突然、淳也が口を開いた。
「何?」
私もクローバーを探す手をとめた。
「…ここ…俺の大切な人との思い出の場所なんだ…」
淳也は、静かにそう言った。
「大切な人との…思い出の場所…?」
「うん…。由利香っていう幼なじみで…彼女じゃなかったんだけど…大切な人だった…」
淳也は思い出すように、話し始めた。


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