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第2話:偶然?


あれから一度坂尻さんへの思いを日記帳に書いて
読み返してみた。

坂尻さん




坂尻さん

決まった女性がいるだなんて、


そう書いてある。




でも
私は坂尻さんのこと知らない。

名前と顔と年齢位しか
悲しい。
坂尻さんのこと知らない。


私には兄がいる。
結婚をして久々家に訪ねてくることになった。

兄は私が教習所へ通っているのを、聞いた。母から
兄は『坂尻?ひょっとして坂尻輝×のことか?』
『そうだよ。お兄さんなんで?』
『坂尻は同級生だったなあ。中学校の』
え?私もお兄ちゃんも同じ中学校だからつまり、先輩と後輩!

『坂尻かあ、あいつ自動車学校の教官なんてしてるのか?


私は坂尻さんと同じ中学校だったなんて。


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