小さく短い恐怖　4/3更新

第9話：『人違い』

大学に入って１年、友人達との旅行から引っ越したばかりのアパートへと帰ってきた俺は、自室のポストに手紙が一通だけあるのに気付いた。
その手紙にはこう書いてあった。
「〇〇さん、私に何が足りなかったのですか？何が不満だったのですか？私はあなたのために一生懸命尽くしました。私の初めてもあなたに捧げました。前はあんなに私を愛してくれたのに、今になって別れてくれなんて…ひどすぎます。許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、殺す、殺してやる、殺してあげる。ただここ数日おまえは部屋にいないみたいだから、まずはおめぇの糞親をヤッてやる。大家に実家はどこか教えてもらったから楽しみにしてろよ。ざまーみろ、ざまーみろ、ざまーみろ、ざまーみろ
愛しの○○さんへ』
部屋の中で凍り付いていると、携帯に電話が来た。
実家のお隣さん家からだった。

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