Dreames(夢.少女を改題)


第11話:報い


井村が金沢株式会社に行った。そしてプロジェクトを話した担当者に面会を申し込むと、あのプロジェクトを採用すると言う。それから井村の出世街道が始まった…。
「お前はあの時の少女、また俺の夢を叶えてくれるのか?」
「いえ、今日はあなたに上げたいもの、いや合わせたいものが」
そう言うと少女が井村に指差し叫ぶ。
「疫病神、彼らよ取り付くのは」
と黒い雲が、井村と香城に向かいながら、
「こいつらは取り付きがいがある、人間だ」
疫病神はそう言うと二人の口に体を分裂させて入っていった。
少女はその場から去って行く。残された二人はまた何事もないように酒を酌み交わす。
「えらく、遅くなりごめんなさい。」
芸者が座敷に入ってきた。「まあ男どおしで、酒を酌み交わさずとも、私が」
芸者が井村に近づき徳利を取ると酒を注ぐ、井村と香城の眼が異常に光ると芸者に襲い掛かる。
「キヤー」
芸者の叫び声が辺りをこだました。


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