Dreames(夢.少女を改題)
第12話:出社
翌日いつものように、西村健は出勤した、昨夜少女は戻って来ないので、果たして、夢が叶ったか不安だった。しかし彼女は夢を叶えてくれると言った事を信じたっていうか、どおせ荷物を取りに行かねばならないという理由もあり、普段は列車通勤であるとこれを、車を走らせた。
会社の駐車場に車を止め、玄関に向かうとそこに見慣れない人々が続々入っていき、なにやら、報道陣もリポートしている。健は同僚の成谷を見つけ、この騒動は何だと訪ねる。
「西村、今日のテレビ報道見てないのか?昨夜井村部長と香城が料亭で芸者に暴行、まあ平たく言えばレイプしかけたんだ、それと彼らは金沢株式会社からの請求額を水増ししていたと告発した奴がいて、会社はもう大騒ぎさ」
健は昨夜の不思議な出来事があって、まだテレビやラジオ等見てないので驚いた。
『おれは首になったのかならなかったのかな!?』
そこに宮崎部長が通りかかる。
「宮崎部長」
健は声をかけた。
「おお西村健君か。何か?急ぐんで手短に」
「昨日井村部長に荒屋部長の起こしたあの事件で自分も解雇と言われたんですけど」
「荒屋部長の起こした事件?井村の起こした事件じゃないのか?」
「いえ、1ヶ月前私が押印し荒屋部長が決裁した、森山工業株式会社の建設のプロジェクト、失敗だったでしよ。」
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