Dreames(夢.少女を改題)
第13話:変換
「何言ってる、あれは香城のやったことだ、じゃ」
宮崎は健から、足早にさる。
『出来事が過去が変わっている』
狐に包まれたような、まだ夢覚めやらなぬ思いが感じられる。
そこに宮崎部長が再びきた。
「おお言うのを忘れたが、香城がもう1つ抱えてたプロジェクト、君になった、詳しくは小西君に聞いてくれ。」
宮崎部長はそう言うと、再び去って行く。
『首だと思ったが、少女が夢を叶えてくれた。』
その日は慌ただしく過ぎた。健は帰宅して、美代子に今日あったことを、熱く語った。
「あなたとこう会話するの何年ぶりかしら、いつも黙っているだけ、会社での苦労話を聞かせたくないのは分かるけど寂しかったわ」 美代子の告白には身をつまされた、彼女に自分の苦労話をして不安にさせたくなかったのに、それが彼女の不満につながっているだけだとわ。これからは彼女に総て語ろう、彼は心に誓う。
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