怪奇談

第1話：夢

私、いかるががある日夢の中で崖を登っていました。崖は赤土で粘土質。両手を使い登って行くのですが、ある程度登るとズルズル滑り落ち、また両手を使い登って行くのですが、またズルズル滑り落ちの繰り返し、やがてはっと目が覚めました。何だか変な夢を見たと両手を見ると、手のひらや指に赤土が付いていたのです。血の色では無いのです。もしかして顔でも引っ掻いたかな！？と鏡をのぞくのですが、傷はありませんでした。私は両手を石鹸で洗いながら、背中に寒いものを感じました。

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