怪奇談


第6話:通り道


俺がまだ学生で、ある街のアパート住まいを決め引っ越した。しばらくは何事も無くくらしていたが、ある夜午2時頃目が覚め、トイレに向かった。トイレを出ると、壁から何やら黒いマント姿、あれは死神!?直感的に感じた。後に叔父さんの病室に現われた死神と同一かはわからない。俺を向かいに来たのか?だが死神は俺を見向きもせず、反対側の壁に向かい消える。なんだあれは?たまたまなのか?俺は興味を持ち、怖いもの見たさに引かれ、2時を待つ、と同じ壁から死神が出て来る。見ると昨日同様反対側の壁に消える。なるほど、俺の部屋が通り道になってるんだ。だが感心している場合じゃない。俺はそのアパートを引っ越した。今も死神の通り道になっているかは、定かではない。


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