君と永遠に…
第12話:-あなたに惹かれて-
その1週間後、神社で秋祭りがあった。
その時、詩音は、竜也の家に泊まっていた。
詩音と竜也と華弥の3人で祭りに行った。
人が多く、まともに歩けなかった。
人混みの中、竜也は、先に行ってしまった。
華弥は、人混みが苦手なのでなかなか進めずにいた。
華弥の後ろから低い声が聞こえた。
【なんで行かんの?】
詩音だ。
詩音は、人混みに突っ込んで行くタイプだから、なかなか進めずにいる華弥を不思議に思ったのだろう。
華弥【だって…人いっぱいおるし…】
その瞬間だった。
ドンッ!!
華弥【ふぁっ…!!】
人が華弥にぶつかってきたのだ。
華弥は、足を滑らせ、転けそうになった。
ふわ…
なにかいい匂いがした瞬間、華弥の腰に何か当たった。
…詩音の手だった。
詩音は、華弥の耳元で囁いた。
詩音【大丈夫か?】
華弥は、動揺していた。
華弥【だっ…大丈夫!ごめんよ!びっくりしたやろ!?ごめんなぁ!】
詩音【そっか。】
華弥【うん!】
華弥は、顔が熱くなった。
恥ずかしくて
嬉しくて
テンションが上がった。
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