町のぬいぐるみ屋さん
第1話:クマさん 1
耳のないクマはたくさんの音が欲しいと思っていました。
町でたった一人のぬいぐるみ屋さんはたくさんの友達が欲しいと思っていました。
ある日、クマは耳をつけてもらうためにぬいぐるみ屋さんのところへ行きました。
ぬいぐるみ屋さんのところへ行くには小さな丘を越えて行かなければなりません。
体の小さなクマにはその小さな丘が高い山に見えます。
クマがぬいぐるみ屋さんのところへ着く頃には辺りは真っ暗。
夜空にはキレイなお星様達が輝いているのにクマの体はドロだらけです。
「どうしよう、こんなに汚れていたら中に入れてもらえない」
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